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理由・・Ⅳ

2012/06/18 23:16

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彼は、私からのメールを読み・・・貸出を延期した。



なぜこんなに『貸し出し』こだわるのか・・・自問自答してみた。



そう・・私は、以前、生い立ちにも書いたが・・・・。

私の父の、ひとまわり違う姉夫婦に子供がなかったため
父と母が養子に入った。
しかし折り合いが悪く、父と母は、姉夫婦の家を出た。

その仲を取り持つ役目として、橋渡し役的に
父の姉夫婦(私は祖母と呼んでいる)の家に預けられたのが
私だった。

1歳半から3歳まで。

私は、両親の元を離れ、祖母夫婦に育てられた。

その後も、両親と祖母の確執に悩まされてきた。

父は、母を守ったかも知れないが・・・私は、その代わりに
ある意味『貸し出された』。

記憶にはないが、今の私を作ってしまった何かが
あるような気がする。

以前、SM嗜好の中の何人かが、私と同じ、両親から離れて
他で育った経験がある・・・事を知った。

『絶対的愛情』を受けそこねてしまった『5歳児の大人』のように。

全くそういう経験がないSM嗜好の人も沢山いるのだけれど。



私が、ぎりぎりの所で、貸し出しをキャンセルして欲しい……‥と彼に
メールしてしまったのは、そういう理由からかも知れない。

私は、父が大好きだったが・・・だから余計に
おとなになってその事を知ってから深く傷ついた。

そして‥…‥言い知れぬ不信感を持ってしまった。
何度も何度も、消し去ろうとしても‥…‥消えない傷だ。


私は、今回、彼が貸し出しを無理強いせずにいてくれたことに感謝している。

『トラウマ』を克服する方法。

『疑似体験』をして少しづつ、乗り越えていくこと……‥と聞いたことがある。


私の中で、貸し出しにはそれほどの嫌悪感を感じない。
以前夫から貸し出された時は、いくらノーマルな相手だったとはいえ
こなすことが出来た。

私の中で『SM行為』は特別なことで
『主』である彼から『貸し出される』ということは
特別な意味を持っていたような気がする。

私は、知らず知らず‥‥彼を試してしまった。

そして、彼はまたそれをクリアーした。

私は、彼の対応で、ほんの少し心の傷が癒えたような気がした。

あのまま、貸し出されてしまっていたら
私の中の彼に対する『愛しい気持ち』は‥…『恋心』は
消し去られてしまっていたかもしれない。

彼が言ってくれた『心は、私の、私だけの奴隸。』という言葉は
私を、こういう行動に掻き立ててしまった。

心を持った『奴隸』でいたい。
そう思った。

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