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逢瀬・・・

2012/05/21 08:57

人通りの多い日中、彼の後を付いて歩く。

さすがに、ホテルに入る前は、彼から数歩下がって
彼に付いて行く。

何歳になっても・・・ホテルに入るときの罪悪感は
抜けない。

許されない関係である・・・という罪悪感。

いわゆるラブホテルに入る・・・という罪悪感。

そして、SM嗜好・・・・という罪悪感。


どれが1番強いかといえば・・・やはりアブノーマル嗜好・・という事かもしれない。


1つ目の『許されない関係』である点は、逆に『特別な嗜好の持ち主同士』という点で
ほんの少し、罪が軽くなるような気さえしてしまう。
お互いの配偶者では埋められない『趣味』なのだから・・‥と、自分に言い訳をする。

2つ目の『ラブホテル』という点も・・・それなりの恥ずかしさ・・は消えない。
まして、若いカップルとすれ違う瞬間・・何を思われてしまうんだろうと・・・
考えを巡らす。

私は、とても『良い子』でいたい意識が強く、もう一人の自分に対して
軽蔑をして罵りたい気持ちで一杯になる。

(その反動で、ホテルのでは、淫らになってしまうのかもしれない)


3つ目は・・・私の最悪の感情だ。
とても欲しいモノでもあり・・・消し去ってしまいたいモノでもある。
渇望していてそれでいて・・‥その存在さえ認めたくないものである。

3つの罪悪感を感じながら、ホテルに入り彼が部屋を選ぶ。

私は、彼と一緒に居られるのなら、人目を気にしないで構わない場所なら
どこでも良い。

狭い部屋でも、少し古い部屋でも、設備が悪い部屋でも
彼が一緒だったら、どこでもいい。

部屋を選んでいる彼の後ろで待っている時
他のカップルが一緒になった。

私は、下を見て、目を合わさずに・・‥その人達が過ぎ去るのを待つ。

自分で見なければ・・自分の『記憶に残らないから安心』という・・
幼稚な安心感で彼の後ろに隠れる。

私が見なくても、他のカップルから、私は見えてしまっているだろうし
私が、いい歳をして、このようなホテルに
来ることは・・‥隠す事ができない。

こんな時、彼は、どんな気持ちなのだろうか?

若くはない私を連れている彼に申し訳ない
そんな気持ちになる。

・・・私は、ただただ・・・彼と一緒にいたい。

ただそれだけ。


彼と過ごすかけがえのない時間を、紡ぐ
大切な場所。

彼に人目をきにせず触れられる
空間。

彼を口に含むことができる・・所。


そんな私の気持など、全く知る由もない彼は
部屋に着くと、『服を脱ぐように』と
私に命令した。


彼の命令は・・・私を解放する。

ひとつひとつ。


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