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指先の感情

2012/01/29 15:08
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彼の車に乗った私は、『本物ですね』と訳のわからないことを
言った。『本物だよ(笑》』と彼が答えた。

『どのぐらい開いた?』という問いかけに指を折りながら
『4ヶ月です。まだ夏だったから。』『夏だったか』と
たわいない会話が続いた。

急に言葉が見つからなくなった私は・・・
『会いたかった』感情が、溢れ出したせいか・・・
『なにを話したらいいか、言葉が見つかりません』と
告げるのが精一杯だった。

沢山話したいことがあるはずなのに・・・
彼との時間は、ほんの少しでも無駄にしたくないはずなのに
焦れば焦るほど‥…言葉がない。

会いたくて、触れたくて……‥メールだけでも
幸せな気持ちになれる彼が、すぐ隣りにいる。

手を伸ばせば、届く。
話しかければ、彼の声を聞くことができる。
隣を見れは、リアルな彼の顔を見ることが出来る。

この時間をどんなに待ち望んだことだろう。

この時間は、私には二度と手に入らないような気持にさえ
させていた。

人は‥…‥幸せすぎると‥…何もできなくなる。

彼と同じ時間が流れる。

それだけで、私には十分過ぎる気持がした。

これ以上望んだら、何か『罰』があたってしまいそうな・・・。

『手に触ってもかまいませんか?』と運転中の彼に聞いた。
はにかみながら『いいよ』と答えてくれた。

私は、彼のハンドルを持たない手に・・小指に触れた。

彼の小指を5本の指でまさぐった。
愛しさは‥…溢れ出す。

彼の奴隷である‥…そう自覚した。

だれにでもこういう感情を持てるものではなく・・
彼にだけ起こる。

『愛しい』

小指から、薬指、中指と彼を確かめていった。

彼は、絡みつく私の指を、彼の親指で
温かく包んでくれた。

手を触れ合うだけで‥……感じる。


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