FC2ブログ

スポンサーサイト

--/--/-- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シャワーの音

2011/12/09 22:15
s5.jpg

私は、彼の日常をほとんど知らない。

シャワーで彼の髪を洗っていた時・・・彼が両手で髪をかきあげ
流すしぐさを見た。

いつも彼はこうして髪を洗っているのだと・・・見つめた・・というか見とれた。
私が彼の髪を流していることを忘れてしまいそうになるぐらい。

私から『洗わせて欲しい』とお願いしたのに・・・
彼に洗わせてしまっている。

彼の耳に水が入らないように指で遮りながら
シャワーを掛けた。

彼の指と私の指が交差して・・・不思議だ。

もっと広い浴室だったら、彼を椅子に座ってもらいながら
洗うことが出来たのに・・・・。

今まで、ラブホテルのような広いお風呂の時は・・・
使ったことがなく、今日のように、シティホテルのユニットバスで
初めて彼を洗う事になるなんて・・・・。

彼には『SM』行為しか興味がないようだから…・…仕方がない。

ノーマルな『浮気』は、したことがないのかも知れない。
そんな所が、彼の魅力でもあり・・・私が哀しく感じる所でもある。

彼と浮気をしているという、罪悪感を感じさせないのは
彼が『SM行為』と限定しているからかも知れない。

どうしょうもない『性癖』を持ってしまった
私たちには、ノーマルな行為は・・・何も満たさないから。

配偶者に……・何を望めばいいのか
何を望んではいけないのか・・・・。

『枯れてくれば‥…」そういう欲求も無くなるのかも知れないと彼が
以前言っていた。

『背徳感は、時としてエネルギーにもなる』と
SMを受け入れていた彼に・・・感化されて
私も、SMの関係に踏み入れた。

浮気とは‥…違う‥…。
どうしょうもない『性癖』が私を苦しめてきた事も事実で
今では、それ無くして‥…日常が送れないほどだ。

彼を洗わせてもらっていた時間は・・・今までの人生で
心に残る・・・記憶になった。

彼の髪を流した後、彼の顔を洗う。

彼が少し照れくさそうに笑う仕草は
いつもとかわらない。

本当に‥…サディストなのかと思うぐらい
少年のように笑う。

結局彼は、顔は自分で洗った(笑)

ボディーソープを沢山泡立て
彼の肩から洗い始めた。

彼の広い肩幅を意識しながら‥…洗う。

1秒1秒‥…記憶に留めたい・・…そう思えば思うほど
次々に消え去ってしまうような・・・・。

いつもは、拘束されて裸の彼に触れる機会が少ない。

今日の私は・・…自由に彼に触れられる。

『永遠に続けばいい』とは‥…こういう時に
思うことなんだと・・つくづく思った。

彼の腕を洗い、指先も丁寧に洗った。

私に鞭打つ指、私のラビアを引っ張る指、
乳首をひねり上げる指‥…泡にまみれて・・・
いつもの指が・・まるで別のもの。

愛しくてたまらない‥…彼の指。

そう思った途端‥…急に言葉が出なくなってしまった。

それまでは、たわいのない会話をしていたように思う。

そう・・私自身も・・恥ずかしい気持ちでいっぱいだったから。

少し涙がこみ上げてしまって・・・。
無言が続いた。

洗い終わった私は、彼の上半身にシャワーを掛けようとした。

その時彼は、いつもの様に無造作に私に乳首をひねり上げた。

ボディーソープの付いた指は、少し、滑りながら・・・
彼は私の乳首に触れてくれた。

私の乳首に、泡がつく。

彼の指から・・…私の体に泡がついた。

普通のカップルにはありふれたことなんだと思う。
取り立てて綴る内容でもないのかも知れない。

ただ、私は、ひどく感じて、立っていられないぐらい・・…濡れた。

翌月、彼から乳首ピアスを頂く前だったから・・…乳首には
何もない時だった。

『ここに、ピアスを開けよう』と彼の言葉が
ユニットバスのシャワーの音と一緒に
聞こえた。

あの空間は・・…一生忘れないと思った。

続く・・・




 Home 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。