--/--/-- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011/09/26 08:28

彼の指が、触れる。
彼の、指でいたぶられる。
彼の指で引っ張られる。
彼の指は、私にとって何者にも代えがたい
もの。
そして彼は、手加減しない。
毎日、ピアスのリングを動かし、リングを消毒する。
リングに異物が付着すると、リングを回す時
引き裂かれるような痛みが走る。
時々、リングが回りにくい時もある。
恐る恐る‥‥優しく触る私。
マゾヒストなのに‥‥痛みには弱い。
彼は親指と人差指で、つまみ上げリングを確かめる。
そして引き上げてみる。
『少し痛いです』と言う私の声は、まるで彼には届かない。
彼は、リングから手を離し、私の『少し痛いです』と言う声に
少し戸惑ってくださったのかと思った。
次の瞬間、彼は、リングの根元からつまみ上げる。

痛みは、想像以上。
洗濯ばさみで挟まれて高まっていく感覚が
何倍にも増す。
そう‥‥私は、感じてしまう。
興奮していく。
濡れていく。

彼は、また、リングを持ち、リングを右回りに
捻る。
サディストとマゾヒストしかありえない世界。
彼と、私しか‥‥‥‥作れない空間が
たまらなく・・いい。
そして、私は、ここに針を刺して欲しくなる。
彼しか・・・満たして下さらない。