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回想・・・ミストレスで・・銀座のママとⅢ

2015/06/30 09:01
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銀座のママの出来事の時に彼が、ミストレスで彼はセビアンで買ってくれた
皮のコルセットを鞄から出した。

私と二人の時は、ほとんど笑顔を見せる事なんかないのに・・
ミストレスでは、少し照れくさそうに笑いながら、『皮の拘束衣』を取り出した。

セビアンの店員さんが、かわいい・・・とか・・・いつもの彼らしい会話なのだけれど
散々、銀座のママと彼に蔑まれた私には、心の余裕がなかった。
(銀座のママは、決して意地悪な女性ではなく、私の気持ちを察してくれて
たくさん気を使ってくれた・・・今でも、申し訳なく思っています)

いつも、他の若い女性を褒めたり、他の奴隷を見習え…と言われたり・・・
慣れていたはずなのに、心が一杯一杯になってしまっていて・・・思うように言葉が出てこなかった。

決して、嫌味を言うつもりも、拗ねるつもりもなかった。

でも、今考えると私は、嫌味な我が儘な女だった。
彼の『彼女』『愛人』にでもなったかのように・・・勘違いしていた行動だった。

彼は、私に立ち上がるように命令し、皮のコルセットをみんなの前で着けさせようとした。。

痩せていない私に、すんなり入るはずはなく、人前で恥をかきたくない・・・という気持ちが先走り
『銀座のママに差し上げてください』とよく意味のわからない事を口走った。

彼は、ミストレスでは、あまり怒る事がないのに・・・その時はかなり怒っていた。

私は、半分、泣きじゃくっていた感じだったから・・・・いい年をして本当に情けない。

今考えると、私は、せっかく彼がゲストとして呼んだ『銀座のママ』に不愉快な思いをさせ
彼の面子を思いっきり潰してしまったのだから・・・・。



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私は、愚かな『嫉妬心』 と  『独占欲』 に覆われてしまい・・・・・彼から調教を受けてきた『奴隷の心得』を
まったく実行できていなかった。

罪悪感と後悔と・・・身動きできないぐらい打ちのめされていた。

ふと気がつくと、銀座のママが席を立ち姿が見えなくなった。
私は、彼に 『銀座のママはどこに行かれたのですか?』 と尋ねた。

『帰ったんじゃないか。たぶん怒って』 と彼は、答えた。

『私のせいですか?』・・・と半泣き状態で私は、彼を見つめた。

心の何処かで・・・・『気にしなくて良い』 という彼の言葉を期待していた。

『そうなんじゃないか』 と彼は、やっぱり彼らしく冷たく言い放った。

『どうしてくれるんだ』・・・・と。


私は、彼の言葉を最後まで聞き終えずに、歩きにくいハイヒールで、ミストレスの階段を
何度も転びそうになりながら、駆け下りた。

六本木1丁目の地下鉄の駅から徒歩5分もかからない場所にあるミストレス。
でも、銀座のママは、地下鉄は使わないだろうから・・・タクシーを拾うから
もしかしたら間に合うんじゃないかと・・・なりふり構わず追いかけた。

気がつけば、奴隷のはしたない格好で、私は、六本木の夜の街に出ていた。

途中、ドイツ人の男性に会い『恭子さん、どうしたの?』と声をかけてもらったが
『こんばんは』と挨拶するのが精一杯だった。

銀座のママの姿は見えず・・・私は、途方にくれた。

『取り返しのつかない事をしてしまった後の後悔』・・・・ってこんな感じなんだな・・・と、身に染みた。

子供だったら、泣きながら 『ごめんなさい』 をすれば許される事もある。
だって・・・子供は純粋ない持ちで、私のように  『嫉妬・自己主張・虚栄心』  からの行動ではないから
『ごめんなさい』・・・で許される。

私の場合は、本当に女の醜い部分が招いた事だったから・・・。

このまま・・・消えてしまいたい気持ちだった。

このまま・・・何もかも・・・なくなってしまったら・・・。

どのぐらい・・立ち尽くしたか・・。

『もしかしたら、彼が探しに来てくれるかもしれない』・・・なんて
甘い妄想を描いていた私は、心の何処かで・・・まだ・・・まだ・・・自分に甘い事に気がついた。

彼の怒った顔が想像できた。まだ怒っているなら・・・マシな方だ。
『落胆した諦めた表情』の彼が・・・1番こたえる。

彼にはじめて鞭をいただいた時に、私はあまりの鞭の痛さに、縛られた縄を全力で解いて
逃げ出した。その時の彼の 『落胆した表情』 を思い出した。

ある意味『放置プレー』 に何処か共通する・・・・怒ってさえもらえない事。

恐怖と自己嫌悪とで、私は、今までになく重い足取りでミストレスの階段を上った。

すごーく・・・長く感じたミストレスの階段だった。



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