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儚い幻想

2014/04/14 14:47
写真-3-(7)

いつだったか・・・彼が帰国する前にメールをくれた。

「今から帰国」の1文だった。

深夜だったのだけれど、偶然目が覚めた私は、それから彼の到着時間を
ネットで調べた。

何便でどこの空港かは、聞いていないので
いくつかの便を予想を立てて、朝目が覚めてから
「あと何時間だ」・・・と心待ちにしていた。

空を見上げて飛行機を見つめてみたり・・・
残された飛行機雲を目で追ったり・・・


とにかく・・その時間は彼がどこにいるのか
わかっている時間・・・というか・・・
彼を把握している時間のようで、ほんの少し
彼を独占した気分になれる。

奴隷の分際で「独占」とは・・・いかがなものか・・・と
彼に叱責されてしまう(笑)

でも、私の気持ちの中だけなら、彼を独り占めすることは
罪に問われないような気もした。


何便か予想が外れ・・・諦めたころ彼から
「今着いた。疲れた」とメールが届く。

本当に短い1文だ。

私は、無事の帰国をホッとひと安心して
たわいのないメールを送る。


彼が返してくれたメールは、数枚のM女性が縛られた画像。

そして「これが最近お気に入りのあぐら縛り」の1文。


「明日はジム休みなので、自分であぐら縛りチャレンジしてみます」明るく返信した。



そのあと・・私は、なんだか涙がこみ上げてきた。

よくわけのわからない涙だった。


そして彼に「私は、邪魔ですか?」と・・送信した。

返事が来る訳もなく...『私を破棄してください』と続けた。


ずっと待っていた彼がやっと帰国したのに
私は何を言い出すんだろう・・・と『私の中のもう一人』の発言は
かなりの責任問題である。


私の中の『奴隷』では満足しないもう一人の私は・・・

『F様からのメールは、いつも他のM女性の話や写真ばかり。

 私は最下位なので仕方がないのですが・・・邪魔なんじゃないかな・・・と。
 バカみたいに自画撮りの画像を送って。

 私みたいに相手にされていないのに、ずっと待っているのは
『忠犬』じゃなく、ただのストーカー』


まるで・・十代のような幼稚なメールをしてしまった。
自己嫌悪・・・また帰国したばかりの彼に・・くだらないメールをしてしまった。


『恭子の写真持ってないからネットで拾ってくるしかないんだ』と・・
返信をいただいた。


ほんの少しだけ・・・ほんの少しだけ・・・心救われた。


時には、もう一人の『奴隷』になりきれない私が
役立つこともある。

でも・・・普段はもう一人の私は、表に出られない。

表に出たとしたら・・すぐ彼に叱責されてしまう。

『恭子は奴隷だ』・・・・と。



でも・・・こんなふうに、想いをうまく伝えられない
マゾヒスト、言葉が足りないサディストは多いような気がする。

せっかく出逢う事ができた関係が
すれ違いや、憶測で壊れてしまうことが少なくない。

『恋人』や『愛人』と違う『主従関係』は、従者が押さえ込まなければいけない感情が
多すぎる。

きっと、主であるサディストも、沢山の想いを話さない。




彼は、私を手離すとき・・・絶対に振り向かず、颯爽と歩き去ってしまう気がする。

私は、何度も何度も振り返りながら・・・彼が振り向いてくれるのを
待ってしまう気がする。


彼は、振り向かないのに・・・。


でも・・・私が居なくなったら・・彼はもしかしたら
『ホッとする』のかもしれないな・・・・と最近は思う。

以前は、少し・・・ほんの少し哀しんでくれるのかもしれない・・・と
淡い幻想を抱いていた。


幻想は・・・儚く消える。
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