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待ち合わせ

2013/04/25 18:18
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アールの店内には、人はいなかった。


他のお客もいなかった・・・ホッとした。

店員さんも居なかったので・・・もっとホッとした。
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とても狭い空間に所狭しと並べられている。
とても芸術的な並べ方だ。

店員さんがすぐ店に入ってきた。
私たちよりは若い感じの素敵な『お兄さん』だった。

すぐさま・・・この人も『SM嗜好』なんだろうか・・
それとも、ただの『アルバイト』なんだろうか・・・と。

私は、すぐに身構えてしまい、仲間なのかそうでないのか
とても気になった。

狭い空間で、話がそのまま聞こえてしまう。

もうひとりの『真面目な私』が現れ始めてしまった。



こんなに気になってしまったのには理由がある。

・・・実は、彼が私に指定してきた格好は
『恭子が出来るだけの、ミニスカート』
『それが出来ないなら、来なくていい』と。

冗談のような『指定』だ。

私は、一緒に歩く彼の事を考え、いつも結局少し落ち着いた長さにする。
彼に迷惑をかけられないから・・・。

でも、最近は、彼とは他人のふりをして歩く。
だから・・かまわないのかも知れない・・と
かなり短いスカートにした。
以前ブログに書いた『風俗嬢の短いスカート』になった。
何箇所か、普通の店を探したが、なかなか見つからなくて
結局、ネットで購入した『キャバ嬢の衣装』という服だった。

その中でも落ち着いたものを選んだ。

そして、そのままでは、さすがに恥ずかしく上にジャケットを着た。

そして彼の指定通り『池袋の西口の南側』で彼を待った。
22a.jpg

私は、自分が思った以上に『下品』な格好をしていたことを知った。

一人の50代ぐらいの男性が『いい格好ですね。』と声をかけてきた。

私は、つかさず、場所を移動した。

すぐに別の30代ぐらいの男性だろうか『電話の方ですか?』と尋ねられた。
『違います』と答え、また場所を変えた。

誰も人のいない場所を選んだ。
白人の男性がこちらを見ているような気がしたが・・
自意識過剰かと・・自分がおかしくなった。

その白人男性は私の方に向かってきた。
いつものように、道を尋ねられるのかと・・・英語は苦手だ。
そんなことを思った私に『待ち合わせですか?』と流暢な日本語で
話しかけて下さった。そして、英語も混じりながら『良いカラダですね』と遠慮なくストレートに話す。

私は気がついた。

この周辺は、『そういう場所』なんだと。

そういう場所に私は、年甲斐もなく、太ももが半分ぐらい露わになるミニスカートを履き
コルセットでウエストを締め上げ、胸を強調してボタンを全開で外している。

『そういう仕事』にしか見えない。

若い女性なら『オシャレ』な事も、いい年齢の私には
『そういうお仕事』に見えても仕方がない。

その後、人の多い場所に戻った。ここなら逆に安心なんだろうと。

彼を探してあちこち見てしまうと、また、そういう男性に目が合い
『電話の方ですか』とその後2回尋ねられた。

もう下をうつむいてスマホを使うふりをした。

ひどく恥ずかしく、いたたまれない。

普通の格好の女性がすれ違う。
20代の清楚な女性。
40代の同年代の女性。
60代の落ち着いた女性。


『違うんです』・・・と何が違うのか・・私は
自分の存在が『淫乱女』なんだと思われたくないという私が
沢山、沢山、現れ出し・・・自己否定しだした。

そして、人目を避けるように自分さえ、人を見なければ
『自分の世界』に逃げ込める。
周りを見ないようにした。
これで・・安心。

そんな私に『どうですか〇〇円で』と金額は聞き取れなかったが
すれ違うふりをしながら声をかけてくる。
数人に『結構です』と答え・・・また場所を変えた。

花が植えてある明るい場所に移動した。

時間になったら彼が電話をくれる・・・という約束だった。
15分ぐらい過ぎていた。

ひどく悲しくなり・・・年甲斐もなく泣いてしまいそうになった。



ふと・・彼に似た雰囲気の温厚そうなシルバーグレーの男性が私を見ていた。

一瞬『彼』かと思った。

上品な服を着て、それなりの『地位』を伺わせた。
私をどんなふうに見ているんだろう・・といたたまれなくなった。



ノーマルな真面目な人の視線ほど、私を苦しめるモノはない。

私は、10分、15分ぐらい待つことは慣れていたから
そのぐらいで彼に催促はしない。でも今回は別だった。
彼に『水商売だと思われてしまって・・大変です。どうしたらいいですか?』とメールをした。

本当は、すぐにでも電話をしたい気持ちだったけれど、彼の携帯は許可なく鳴らせない。

不安だった。



周りのノーマルな人に心の中を見透かされてしまうようだ。

このまま・・・帰ろうか・・とさえ思えた。

彼からの返信を待った。

その間、さっきの彼に似た、きっと私を蔑んでみていたろう『紳士的な彼に似た男性』が
私の前を通り過ぎるときに『待ち合わせですか?よかったらどうですか?』と。



私は、逆に安心した。
『普通って何なんだろう・・・』外見の『普通』って。


私は、私で構わない。

淫乱で変態で、アブノーマルなのだから。

開き直りとはまた別の・・不思議な気持ちになった。



私が彼にメールしてから5分後、彼から返信が来た。
『電話くれ』と。

きっと彼は私の番号を見つけられなかったか・・登録されていないのか(笑)。
彼からの電話を待って、かなり『怖い時間』を過ごした。

電話をかけてもいいと許可を頂いた私は、芥川の『蜘蛛の糸』のように
やっと見つけた私の『安心出来る』糸にすがった。

待っている間の出来事を話した。
『私、一緒に歩かないほうがいいかと思います』と告げた。

彼を見つけた私は、今までの出来事が何もなかったように
尻尾を振って大喜びで彼の近くへ歩き始めた。

もちろん、彼とは一定の距離を開けて。

彼は、私に『そうでもないんじゃないか?10歳若い格好だ』と言った。

彼の『常識』がわからない(笑)

そして彼は、アールで私に奴隷の衣装を買って下さった。

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私の隣のマネキンが着ている拘束衣。


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彼は、『赤が可愛い』と注文物の『M』の文字の入ったものを選んでくださった。

しばらく、私は、この拘束衣で彼から鞭を頂く事になった。


私は・・外見も『淫らな女』になってしまったようで
とても怖くなる・・・。
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