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稀有な包まれる感覚

2013/04/20 00:26
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12時を過ぎた頃、私は、彼と一緒に過ごせるだけでも
それだけでも十分だと感じていた。

調教とは怖いものだ。

以前の私は、とても欲張りで、わがままだったような気がする。

男性は、優しくしてくれるものだと思っていたし
『せっかく、泊まったのだから』という考えで
彼にわがままを言ってしまっていたような気がする。

今の私は、彼には『求めてはいけない』と・・身についてきたような気がする。



『一緒に隣にいられる』それだけでよかった。

これは・・綺麗事を言っているのではなく・・
本心からだった。

だから自分でも驚いている。


『純粋な気持ち』が今の年齢で現れるなんて・・・。

彼が私に施したのは『ピアス』だけでなく
確かに・・心も調教した。

彼から調教を受け始めた頃は、帰り際別れたあと
もっと優しくして欲しくて・・彼の携帯をよく鳴らした。

彼から『愛している』とか『好きだよ』とか
『今日は良かった』とか「また会いたい』という言葉を
聞きたくて・・・冷たい彼にコールしていた。


彼の反応は想像通り。

冷たくあしらわれ・・・何度も泣いた。



私は、彼に調教頂けるだけでとてもありがたい事なんだと
教え込まれた。

彼と一緒の時間を過ごすだけで、贅沢すぎると。


彼と一緒のベットで何時間も過ごせるなんて
贅沢すぎて罰が当たってしまいそうだ。

本当に・・そう思ってしまっている私は、最下位以外何者でもない。



そう思って彼の横にそっと寝た。


静かな私にほんの少し・・気にしてくれたのか
彼が『今夜は、3時まで起きている』と・・・告げてくれた。


私は、『散歩に行くよ』と言われた犬のように
急に元気になり・・・思ったとおり・・・『躾の悪い犬』になってしまったようだ。
今になって思えば・・・。



私は、さっきまでの私ではなくなって・・彼にわがままを言い出した。

『おしゃぶりしてもいいですか』

『入れてもいいですか』

精一杯のわがまま。


彼は、頷いてくれた。

本当は、彼に正常位で抱いて欲しいという・・ごくごく
ノーマルな欲求が現れたが・・・かろうじて押さえ込み
私はいつものように、騎乗位で彼を頂いた。


彼が達する時の、あの顔が好きだ。

唯一、奴隷の私が彼に苦悩した表情をさせることができる瞬間だ。

整った顔立ちが一瞬、苦痛に歪み・・うまく表現できないが
魅力的な表情だ。

彼のコンドームを外し、こぼれた精液を舌ですくう。

彼の匂いがさっき一緒に使ったボディソープの香りだ。


『今夜は匂いが付いても構わない』と・・・
とても幸せな気持ちになった。

私のフレグランスが移っても今夜は構わない。
彼はスーツを脱いでいるから。

こんな些細なことでも『今夜の幸せ』は、私を包み込んでくれた。


幸せ・・・・・。



ふと・・彼の寝息が聞こえた。

彼は、一昨日ロスから帰ったばかりで・・・仕方がないといえば仕方がない。

彼の『3時まで』は、あっけなくキャンセルになった。


ff5_20130418223338.jpg

私は、部屋の明りを暗くして、初めて聞く彼の寝息を聞いて
夜景を見ていた。

私には・・・それさえ、とても幸せなことだった。

そして・・・こういう機会は、もう2度とないような気がした。

私は、いつも許されない『彼を写真に収める』事をした。

この写真なら許されそう・・・。誰だかわからない。





愛しい対象は・・・愛しいと思う相手にとって
かけがえのないもの。

そういう気持ちになれた私は、とても、運がいい。



私は、そっと、壁側を向く彼の隣に入っていった。

しばらく彼の背中を見つめていたが・・・
彼に触れてもいいものか・・・触れたら叱られてしまうのではないか・・
そんな事を悩みながら、ふと彼が着ている真っ白なTシャツに気がつき
私の痕跡が残ってしまったら、彼に迷惑をかけてしまう・・と
思い・・結局、触れることは出来なかった。

しばらく・・寝息をたてる彼を見つめていた。

『今夜は、絶対寝ない』と・・・除夜の鐘を聞くまで寝ない・・・・と言っていた
子供の頃以来・・誓を立てた(笑)

『彼が隣にいる』『彼が隣で寝ている』『彼がすぐそばにいる』・・何十回
この現実を心の中で繰り返したろう・・。

ちょっと・・ストーカーだ(笑)


ストーカーの私は、我慢できずに彼の手にそっと触れた。

気のせいか、彼が指を絡めてくれた。

私は、彼の指を絡め離れないように握った。


離れたくない・・・と心から思った。

次の瞬間、彼は少し体を動かし、私は彼を起こしてしまったのだろうかと
不安になり、手を離した。

そしてそっと彼の反対を向いた。


背中合わせが・・私にはお似合いだと思い・・諦めた。

彼が寝返りをうち・・・私は、彼に怒られてしまうのではないかと
ちょっと・・ビクビクしてしまっていた。

『疲れている彼を起こしてしまった』・・・と。


でも、記憶違いでなければ、彼は、私を後ろから抱きしめてくれた。


記憶が・・・そこからない。


彼の『3時まで寝ない』と私の『今夜は寝ない』は
あっさり、却下された。

ただ、私は、彼が後ろから包み込んでくれた
あの感触は一生忘れない。

とても満たされた瞬間だった。

sm的に・・・逝ってしまったかのような・・
満たされた瞬間だった。

彼の温かさ。

記憶に残る夜だった。




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